【新卒&中途】獣医師の仕事内容や平均年収は?
今回は、動物たちの命を守る獣医師として働く上で知っておくべき基本情報として「仕事内容」「平均年収」などについて解説します。
実際に獣医師として働くことになった際、どのような仕事をし、どのくらいの給与をもらうことができるのかを確認した上で自分の希望する動物病院や各施設を探すことをおすすめします。
※後述の情報は、特定の動物病院や各施設を対象にしたものではなく、あくまで全国の平均値や客観的な情報として記載しています。
獣医師になるには?
まずは、獣医師として働く上でどのような資格が必要になるのでしょうか?
獣医師として活動するためには、獣医師国家資格の試験(年1回、毎年2月)に合格しなければなりません。
獣医師国家試験の合格率は例年約85%と高い水準となっています。
合格率自体は高いですが、誰でも受けられるわけではなく、この試験を受けるための「受験資格」に該当する人しか受験できません。
受験資格
- 学校教育法 (昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学(短期大学を除く。)において獣医学の正規の課程を修めて卒業した者
- 外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者であって、獣医事審議会が前号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
- 獣医師国家試験予備試験に合格した者
基本的には、獣医学科のある大学で6年間学び卒業した人、または卒業見込みの人が獣医師国家試験を受けることとなります。
受験資格が得られる大学
- 東京大学
- 北海道大学
- 東京農工大学
- 日本大学
- 帯広畜産大学
- 日本獣医生命大学
- 麻布大学
- 大阪府立大学
- 山口大学
- 鹿児島大学
- 岩手大学
- 岐阜大学
- 鳥取大学
- 宮崎大学
- 酪農学園大学
- 北里大学
獣医師国家試験の受験資格を得られる獣医学科は上記の16大学です。
獣医師の平均年収は?
動物病院に勤務する正社員獣医師の全国平均月収は35〜45万円程度、初任給の相場は25〜30万円となっています。
年収換算では新卒中途含め、420万円〜540万円が平均値となります。
エリアでは北海道・東北・九州・沖縄が少し低く、その他のエリアでは差は殆どありません。
もちろん、勤務地や中途採用の場合は経験年数、病院の規定などによって変動はあり、給与幅の広い職種となります。
獣医師には専門的な知識や資格が必要となるため、一般的なサラリーマンと比較すると高い水準と言えます。
獣医師の仕事内容は?
一般的に動物病院勤務の獣医師が行う業務としては以下の通りです。
- 診察
- 治療
- 手術
- 投薬
- 健康管理
など。
※動物病院によって上記の業務の割合や内容は異なります。
往診や夜間救急などを行っている動物病院では、勤務時間にばらつきがあり定時勤務が難しい場合もあります。
獣医師のやりがいは?
動物に対する治療は獣医師にしかできない
動物たちの命を守るための治療や手術は獣医師にしかできない、ということにやりがいを感じる獣医師が多いです。
また、我々と動物は言葉でのコミュニケーションを図ることが難しいので、あらゆる情報を加味して目の前の動物が何を感じ、何を思っているのかを考えなくてはなりません。
獣医師としての経験を積み、客観的な情報と自身の経験から治療法や手術を行う必要があるので、日々の積み重ねが救命に繋がることは大きなやりがいとなります。
日々癒されながら働くことができる
もともと動物が大好きで獣医師を目指すこととなった人も多いので、そういった方には天職だと言えるでしょう。
毎日、多くの動物たちと触れ合う職業であり、動物好きな人は日々癒されながら仕事をすることができます。
「自分のペットだと思って接する」という心がけで活動している動物病院も多いです。
好きだからこそ真摯に向き合い、尊い命を少しでも多く救う責任感のある仕事だということも、一つのやりがいとなります。
全科を自分で見ることができる
人間の場合は、具合が悪い箇所に応じて最適な科(内科、耳鼻科など)へ行きますが、動物の場合は一般的に全科共通で動物病院に行くことになります。
つまり、どこの箇所が悪いとしても全て自分自身で診ることができます。
一つの病気を診るのではなく、「一匹の動物を診る」ということができるので長い関係性を築くことができます。
獣医師に必要な知識やスキル
獣医療に関する幅広く正しい知識
獣医療は人医療よりも歴史が浅く、今後も治療の幅が広がる可能性が高いので、常に正しく幅広い知識が必要となります。
また、最新の技術や機器も時代と共に進化していくので、新しい情報を得るために学会への参加や研修などにアンテナを張る必要があります。
前述の通り、自分の得意分野の勉強はもちろんですが、全科を診る必要があるので特定の分野だけの知識があればいい、というわけにはいきません。
コミュニケーション能力
獣医師として活動する上では、知識や技術だけがあれば良いわけではありません。
第一に、動物を診る際に必要な情報を飼い主さんにヒアリングしなければなりません。
いつもと変わった点やごはんの量、便の状態、など項目はさまざまですが、動物たちに問いかけても期待する答えが得られることはありません。
治療を進めるためにも、飼い主さんへの詳しい説明や、今後どうしていきたいのか、などの意向も話し合いの中で決める必要があります。
飼い主さんが「いまどのような治療をしているのか」「どういう効果のある薬を処方されているのか」などがわからないまま進めると、不安を煽ってしまうだけではなく、正しい治療を継続的に行うことも難しくなります。
常に動物病院で治療するわけではなく、動物たちの大半の時間は飼い主さんと共に過ごすので、飼い主さんの協力ありきの治療となります。
動物は好きだが人間とのコミュケーションは苦手、という方は動物病院勤務は後々苦労することとなります。
聞く力と話す力の両方があるからこそ、一つの命が救えます。
職場は人生を左右する
やっとの思いで獣医師免許を取得しても、自分の力を発揮できるかどうかは働く動物病院によって左右されます。
手に職となる職種ではありますが、自分に合った環境で働くことが重要になります。
自分がどのような動物病院で働きたいか、将来的にどのような獣医師になりたいのか、などによって選ぶべき職場は異なります。
このように、まずは多くの動物病院を見ることよりも、どのような動物病院が自分に合っているのかを考える必要があります。
また、周りからの客観的な意見も取り入れて考えてみることをおすすめします。