【新卒&中途】動物看護師の仕事内容や平均年収は?

今回は、2023年に第1回目の試験が行われ国家資格となる動物看護師として、働く上で知っておくべき「基本情報」「仕事内容」「平均年収」などについて解説します。

実際に動物看護師として働くこととなった際、どのような仕事をし、どのくらいの給与をもらうことができるのか、を確認した上で自分の希望する動物病院や各施設を探すことをおすすめします。

※後述の情報は、特定の動物病院を対象にしたものではなく、あくまで全国の動物病院の平均値や客観的な情報として記載しています。
また、愛玩動物看護師国家資格になる以前の情報となります。

動物看護師の仕事内容は?

動物病院に勤務している動物看護師は主にどのような業務を行うのでしょうか?
動物看護師の主な仕事内容は「獣医師のサポート」と位置付けられます。

業務内容

  • 受付
  • カルテの管理
  • 診察や検査の補助
  • 入院している動物たちの世話
  • 手術の補助

など。

やらないこと&できないこと

  • 診察
  • 手術(執刀)
  • 薬の処方等の実際の治療処置

など。

主に動物看護師は獣医師とは違い、診察や手術の補助を行うことはできますが、直接的な医療行為を行うことができません。
ペットホテルがある動物病院であれば、預かり中の犬の散歩などの「動物の世話」に関わる業務もあり、多様な働き方が求められます。

愛玩動物看護師法の施行日である2022年5月1日からは、一部の医療行為が認められるようになり、動物看護師としての働き方の幅も広がってきます。

動物看護師の給与は?

正社員として動物病院に勤務する動物看護師の平均月収は18〜23万円程度で、初任給の相場は16〜18万円となっています。

平均月収と初任給の相場から、急激に年収が上がる職種ではないことが分かります。
パートタイムで働く方もいるので、その場合は上記よりさらに低くなります。

現在、動物看護師になるための必要資格はなく専門性が高水準ではないので、このような相場になっています。
給与に関して不満に思っている現役の動物看護師の割合は約半数で、今後勤務先の動物病院の待遇や評価制度などの見直しが求められています。

上記に関しても、愛玩動物看護師法により大きく変化すると想定されます。

自身の勤続年数やスキルなどに見合った給与がない場合は、より労務環境の良い動物病院へ転職することも一つの選択肢となります。

動物看護師のやりがいは?

献身的なサポートが行えていると実感しやすい

動物看護師は獣医師のサポートを行うことができますが、それ以外の管理業務や飼い主さんとのコミュニケーションなどの業務は獣医師よりも多くなります。
飼い主さんと接する時間が長くなるので、信頼関係を深く築くことができ、その分献身的なサポートを行えていると実感できる、という声が多いです。

知識や経験が一つの命を救うことに繋がる

獣医療も日々進歩し、今後も新しい技術や機器が多くなるため、動物看護師も獣医師同様に知識や技術が必要不可欠になってくる場面が少なくありません。

動物たちの体の負担にならないため、また診察をスムーズに行うために、どのような「準備」「知識」「技術」が必要なのかを常に考えて行動しなければなりません。
そうした知識や経験が一つの命を救うことに繋がると実感でき、日々の勉強のモチベーションにもなります。

獣医療は動物看護師なしでは成り立たない

動物看護師は獣医師の指示のもと動くことが多くなりますが、獣医師も動物看護師なしでは活動が難しくなります。

診察や手術の場合でも、獣医師と動物看護師の連携はとても重要です。
お互いに信頼し合っているからこそ治療や救命を行うことができ、獣医療に欠かせない存在だということが大きなやりがいの一つとなります。

動物看護師に必要な知識やスキル

動物病院の基盤を支える運営力

動物病院には、一般的に獣医師より動物看護師の方が多く在籍しています。
つまり、動物看護師の業務の幅がとても広く、動物病院を運営する中で欠かせない存在となります。

飼い主さんへの教育や受付、病院内の備品の管理など、診察や手術の時間以外にも病院運営に関わる仕事が多くあります。
動物病院に欠かせない動物看護師には、運営を行うための立ち回りや効率的な働きがとても重要になってきます。

コミュニケーションスキル

動物看護師は飼い主さんと接する時間がとても多い職種です。
ですので、医療の知識だけあれば良いわけではなく、飼い主さんとのコミュニケーションをスムーズに分かりやすく行う必要があります。

獣医師から「飼い主さんへ〇〇と伝えておいて」などの、二者間の伝達役になることもあり、抜けや漏れがあってはなりません。
「聞いた情報をまとめて詳細で分かりやすい説明をする」という注意が必要なコミュニケーションスキルが、あらゆる場面で必要になります。

病院受付などを行う場合もあり、その病院の「顔」となるので責任感の大きい仕事です。

現状と今後の動向

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、動物看護師1人あたりの有効求人倍率は低く、動物看護師を必要としているが雇う余裕がない、という動物病院も少なくありません。
パートタイムで働く動物看護師もいるため、長い間動物看護師を探している動物病院は少ないのが現状です。
また、動物看護師の給与が低くなっていることも、これが原因の一つだと予想されます。

今後愛玩動物看護師法により、資格取得に対する給与の向上も見込めます。
求人に対しての応募数の割合が少なくなるので、給与を上げて求人を行う病院も多くなってきます。
国家資格となり、動物看護師の仕事の幅も広がるので、更なる動物病院業界の発展に繋がることとなりそうです。

動物看護師まとめ

  • 今現在、動物看護師の給与は平均20万円前後と低く、年収をあげることが難しい
  • 業務内容が幅広い
  • 飼い主さんとの距離が近いため、信頼関係を築くためのスキルが必要
  • 動物看護師なしでは獣医療は成り立たない
  • 愛玩動物看護師法施行により働き方や給与も見直される可能性が高い
  • 動物病院における運営力と飼い主さんとのコミュニケーションスキルが必要
  • 献身的なサポートを行うことができる

自分に合った動物病院を探すことが重要

同じ動物看護師でも動物病院によって仕事内容の幅や、求められるスキルは異なります。
現在の労働環境が自分に合っていない、不満やストレスが多い、などの場合は病院との相性が悪い場合もあります。

人生の大半の時間は職場にいることが多いといわれており、少しでも充実した環境へ飛び出してみることも人生の選択肢として考えてみても良いかもしれません。